創業者である私の祖父 志水 嘉明大(かめお・・と読む)
昔は今のようにNC旋盤があるわけでもなく
写真のようなロクロという機械で金属を削っていたそうだ。
ろくろと言えば陶芸などで土をまわして
手で形を作っていく土台を思い浮かべる方が
ほとんどだと思うが・・・
戦後間もないころは
物もなく・・このような単純な機能で
金属を回し・・・刃を押し当てて外形や穴、ネジまで
加工していたらしい。
やってみると手と足と両方使い
回しすぎると・・結構な負荷が手・肩にのしかかる。
まさに職人芸といわざる得ない。
時を経て、今現在もたま~に活躍するこの
「ろくろ」
加工設備や刃物などの進歩はすさまじいが
削る原理は変わらない。
手に伝わる振動・衝撃・抵抗を自ら感じて 素材から出る
切り屑を目で確認し、機械や素材から聞こえる音・振動など5感で捕え
速度や刃物をマッチングさせ考案する。
果てしなく感じるほどの経験と試行錯誤の上に
今の加工技術があり、製造業があり、その一端にに弊社は属しているんだなぁ・・。
この「ろくろ」には死んだじいちゃんの魂が乗り移っているかも
しれない・・・・
「嘉津彦・・がんばっとるか?」
静かなモーター音が
そう語りかけているような懐かしい感じがする
我が社の原点です。